harpmoon’s diary

繊細でフラフラな日常を送るひとの日記

フェアトレードなぜできない?

バナナチョコレートコーヒー、日本人が愛して止まないものばかり。

毎日何かは食べているかもしれない。

フェアトレード」という言葉は最近少しづつではあるが、知られつつありますね。

わたしは自然食品店に5年勤務しており、最初の研修でいきなり

何もしらない商品の説明をするというお題をあてがわれた。

それがフェアトレードのコーヒーだった。

 

 フェアトレード

日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入すること

 引用 :FAIRTRADE JAPAN 

19世紀欧米諸国はアジアやアフリカなどを植民地として支配、プランテーションを展開した。黒人奴隷達を農園の労働力として働かせ農園主の中には、体格の良い奴隷同士に子供を作らせるものもいました。

 引用:     なぜフェアトレード?|フェアトレードとは?|fairtrade japan|公式サイト

 

植民地は独立したとはいえ、現在も安い賃金で働かせて生産者の利益は薄く、

利益は欧米諸国などに吸い上げられているといいます。(日本の商社も含みます)

そして一つの農作物に頼るモノカルチャー発展途上国の経済を苦しめます。

これらを解消する手段がフェアトレードです。

生産者の持続可能な生産と生活を支えるために必要な「フェアトレード最低価格

などを決め、生産者は安定した生活を送り生産に集中できるしくみです。

 

最近ではコンビニでも100円コーヒーがあったり(ちょっと値上がり?)

わたしたちはとても安くこれらを消費している。

物価上昇の中、バナナはここ2,30年価格が変わっていないそうだ。

安い賃金で働かされているというとまだ聞こえは絶望的ではないが、

子どもたちが、学校に行けず、そのまま何も教わらずに大人になり、

そこから抜け出せない、場合によっては想像できない

劣悪な環境ということもあるかもしれない。

マダガスカルのバニラは生産者側が気づき、適正価格で値段が高騰したとも

聞いたことがある。

本来はコーヒーもチョコレートもバナナも贅沢品でもっともっと高価な

嗜好品だ。

あなたの食べているその食品は、誰かかから搾取したものであるのかもしれない。

 

しかし、そんなことは分かっているし、こんな記事も薄々知っていた内容だ。

なぜ変える事が出来ないのか?

この不況の中、業務スーパーがおお賑わいで、なんとか安いものを

ゲットし日々をしのいでいる庶民にとって、

適正価格になったチョコレートはもはや手が届かない。

コーヒーはカフェイン中毒で毎日飲みたい人も多い。

尚更安い方がよいだろう。

味と香りにこだわっているコーヒー通には関係のない話かもしれないが…

 

でも世界は少しづつよくしていかなければいけないと思う。

今すぐ改心できない方は、年に一度でもいつものコーヒーをフェアトレード

変えてみたり、出来ることからはじめてみてはどうだろう。

わたしは根性がないので、その昔禁煙も「絶対吸わない」のではなく、

飲みに行った時はよしとする、など最初はゆるゆるの規則で

どうにかやり遂げたものだ。

日本から変えよう、

少しずつ知ってしまったこの日から。

 

フェアトレードの少し高価なチョコレートを食べるとき、

なんだか少し特別な贅沢な気分が味わえますよ。

ひとかけらずつゆっくり食べてみてください。

 あっ、でも今はオーガニックなどのチョコレートは季節外れです。