harpmoon’s diary

繊細でフラフラな日常を送るひとの日記

薬膳  ~季節の食べ物には色がある

自然食品店の後に少しだけ薬膳のお店で働いたことがあります。

薬膳のお店は、中国茶や見たこともない中国の食材がたくさんありました。

ご相談が多かったのは、ズバリ妊活と冷え。

(ご主人さまが一人で会社帰りに寄ってくれました、優しいですね~)

でも実は、妊娠は非常にデリケートな体の状態なので、妊娠中になると

とれる健康食品は少ないです。

ハーブティーなども気をつけなければいけないものがたくさんあるので、

妊娠中は普段食べなれない変わったものはよく調べたり、

産後に取った方がよいかもしれません。

 

あきょう 漢方 写真 に対する画像結果

                   阿膠

 

ちなみに一番驚いた薬膳食材はロバの膠(ニカワ ゼラチン)から作られた

阿膠(あきょう)というものです。

日本人にはちょっと抵抗がありますね~

楊貴妃西太后など高貴な女性達の美の秘訣で、美肌、更年期、月経改善、

貧血などに効能があり、血のめぐりがよくなるものだと思います。

(味はびっくりする程ではないですが、わずかにクセのあるゼラチンで、

 ナツメと煮込んだり、牛乳に削って溶かしたり、クコの実やゴマを

 練りこんんで固めたお菓子などがあります)

妊活にもよいとしていましたが、興味があれば漢方薬局でお尋ねくださいね。

 

 

薬膳食材は日本では手に入りにくいし、煮込んだり手間もかかるので、

とり入れ方としては中華食材そのものというよりも、その哲学と、

日本の食材で「こんな時にはこんなものがよかったな」という献立を作ったり

がとり入れやすいです。

 

たとえば、

薬膳の考え方には季節によって食べるものの色があって、

これからの季節の秋は白いものを食べ、乾燥した空気によって乾いた体を潤します。

陰の気が増えてきて、外に向けていたエネルギーを冬に備えて体のなかに

収めていく時期です。

白い食材

松の実、くるみ、くり、らっかせい、ぎんなん、種、

白きくらげ、白ごま、杏仁、ゆりね、はちみつ、豆腐など

季節のくだものもよいそうです

五色

青  赤  黄  白  黒

春  夏   土用   秋  冬

 

1.陰陽論  森羅万象は陰と陽の二つのものから成り立つ

       陰陽の小長 → 一方が盛んになると一方が衰える

       陰陽の転化 → 陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる

 

  陰陽図

陰陽図 フリー に対する画像結果

2.五行説  万物が5つの要素から成っている  木 火 土 金 水

3.気血水  人の体は気血水の3つの要素から成り立つ(バランスを保つ)

4.四気   食材は四気、寒 涼 温 熱 の4つの性質がある

5.五味   食材は五味、酸 苦 甘 辛 鹹(かん 塩味)の5つの味がある

6.帰経   食材がどの五臓に優先して働くか

 

また、体質によって食べ方も変わりますので、体質を見極めるとなお

よいです。 

気虚  気が足りず、体力がおちている

血虚  血が不足し、体が栄養不足になっている

気滞  気の流れが悪くなって、不調を起こしている 

瘀血  血の流れが滞って、汚れがたまっている

隠虚  陰の気が足りず、潤い不足になっている

陽虚  陽の気が足りず、体が冷えている

水毒  水の代謝が悪く、体内に水分がたまっている

陽熱  ストレスなどで体に熱がこもっている

 

 

なつめフリー に対する画像結果

 

不思議食材はたくさんあったのですが、取り入れやすいものでおススメは

やはり、なつめ

なつめは冷え、貧血、便秘、鉄分補給、疲労、不安感を和らげる、

そのまま食べたり、煮出してお茶にします。

(お茶請け、おやつとして日本人はそのまま食べるほうが簡単かも?)

あとは、クコ、白黒きくらげ、菊花茶、金針菜、ゆり根、山査子(サンザシ)

ハスの実も結構イケました。

クコと菊花はブレンドしてお茶にすると目によいです。

スマホで疲れてませんか?)

 

 

クコはアンチエイジング、美肌、高血圧、ダイエット(代謝促進)

金針菜は乾燥で売っていまして、ほうれん草より鉄分などが豊富で甘味もあり

おいしいです。

乾燥ゆり根はふやかしておかゆ(不眠、イライラ)、

ハスの実は緑色の芯は苦いので取り除いてふやかしてから一緒に炊飯すると、

ホクホクしたハスの実ご飯(疲労、不眠、高血圧、婦人病、精神安定)

サンザシは酸っぱい実ですが、お菓子になっていると食べやすいです、

乾燥ものは、クコと合わせてお茶にすると飲みやすく、胃腸にいいですが、

空腹時は注意です。

 

白きくらげはあまり日本ではみかけませんが、クセがないので食べやすいです。

糖水というスイーツとしても食べられますが、さしみや鍋に入れたり、

使いやすいですよ。