harpmoon’s diary

繊細でフラフラな日常を送るひとの日記

セーヌ川で気になりだした水質汚染、下水道から洗剤まで

青空のセーヌ川と船 - No: 4460551|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

 

 

今年の夏はフランスパリでオリンピックが開催されました。

中でもトライアスロンが行われたセーヌ川水質汚染がきになりました。

(なんだかオリンピックの印象がそれになってしまい・・・)

大腸菌?そもそもひと昔前ならともかく、現代には下水処理場というもの

があるではないか?

 

下水道のこと

調べるとパリの下水道は「合流式下水道」とのこと、合流式とは汚水と雨水を

ひとつの下水道管で集め、水再生センターまで運ぶ方法です。

これは工事が容易であるが、一定以上の降水があった場合、

処理しきれない未処理下水は川や海に放流するらしいのです。

恥ずかしながら、何も知らなかったので、

「えっ、結構アナログなのね」と驚きました。

これに対して「分流式下水道」は合流式の問題点を改善できるものであり、

汚水と雨水を別々の管で集め、汚水は水再生センターまで運び、

雨水はそのまま川や海に流す方式です。

日本の下水道

日本でも同様で、意外にも多くは「合流式下水道」のようです。

各市町村は出来れは分流式がよい事はわかっているらしく、

お金がかかるので少しづつ進めているということが、

自分の住む市町村のHPにも記載がありました。

分流式にすぐには出来ないものの、溢れる前に貯水池のようなものに

一旦水を貯め、溢れないような仕組みでカバーしているようです

東京、大阪、名古屋などの大都市も同様で、部分的にしか分流式には

なっていないようです。

下水処理場の技術が上がっても、合流式で溢れた場合はそのまま放流

していれば意味がないですね(日頃あまり実感していなかったです)

 

最近ではゲリラ豪雨などでマンホールが吹き飛ぶなどの事例もあり、

水による災害も目につきます。

冠水した時のあの水は出来ればかぶりたくないものです。

 

有機フッ素化合物PFASの汚染

また最近では、

水の都として知られる熊本の地下水から基準値以上の「有機フッ素化合物

が検出された。地下水の構造は複雑で、近くに汚染物を出しそうな当該の工場

などがなく、原因究明が難しいようです。

半導体工場の進出も話題ですが、万が一にも重金属などの混ざった工業廃水

が誤って排水されない事を祈ります。

半導体のjasmなどはしっかり対策をしているとの見解ですが、

 長期にわたる地下水へのくみ上げ、地元の中小企業との人材の

 奪い合いなど問題はゼロではないらしい)

 

 もちろん、熊本以外にもPFASは検出されており問題になっています。

www3.nhk.or.jp

 

  有機フッ素化合物とは

数千種類の有機フッ素化合物を総称してPFASと呼び、物質によって様々な性質を

持つ。フライパンの表面処理剤、自動車のコーティング剤、消火器の消火剤など

用途は様々。自然界でほとんど分解されず「永遠の化学物質と呼ばれ、

脂質異常症」「腎臓がん」「乳児・胎児の発育の低下」などの健康リスクの

関連性を示す十分な証拠があるとされる。

 

www.nhk.or.jp

 

川遊びで

今年はなぜか水の災難が続く熊本

8/20熊本・天草市の『轟の滝』周辺で川遊びをしていた高校生などが、

嘔吐や下痢の症状を相次いで訴えた事件もありました。

川遊びは夏の定番、いままでにあまり聞かなかった事例で気になります。

川には動物の死骸や糞尿が流れており、その中に危険な症状を起こす菌などが

含まれている場合があるそうで、今回の熊本では降水が直近に無かった

為に川の水が高温で流れがあまりなかったとも聞きます。

遊ぶ時は適度に流れていて、見た目にも綺麗な状態がよいのかも。

 

地下水を汚染する農薬

田舎は都会よりも水が綺麗な印象がありますが、農業による農薬

などで、意外にも地下水は汚染されているそうです。

地下水はくみ上げられて使用されますので、

汚したものはまた循環して自分に帰ってくるのですね。

化学的な農薬以外にも家庭菜園レベルなのかもしれませんが、

ちょっとしたアブラムシには牛乳をスプレーしてよけるなどが出来ます。

自然農法などは沢山は収穫できませんので、小さなグループか家庭で自分の

食べる分を生産するのに向いているのかもしれません。

農薬による水汚染|水と人々の健康のはなし

 

*自然栽培はまさに自然と共生する農法です、慣行農法や有機栽培でも、

 栄養過多のところに虫は集まるそうです、何かが異常発生するには

 理由があり、虫の声を聞きながらどうしたら良いかを考える方が

 いらっしゃるのを何かで見ました、駆除ではなく共生ができたらよいですね。

 

洗濯物から出るマイクロプラスチック

専門家によると、1回の洗濯で70万から120万のマイクロファイバーが放出され

ている可能性があり、海洋に流れ着いたマイクロプラスチック全体の35%

占めるということです。海に浮遊するマイクロプラスチックが生態系に組み

込まれて魚から人体に循環しているという話です。

人体にどれほどの影響が出るかはハッキリと分かっていないようですが、

化学繊維の洗濯物から出るとは知りませんでした。

①化学繊維の洋服は避ける

②マイクロプラスチックを防ぐ洗濯ネットを使う

 などが家庭で出来ることでしょうか。

洗濯時にマイクロプラスチック放出を防ぐ、7つの方法。アースマンスにチェック! | Vogue Japan

 

水を汚さない努力

家庭で使う洗剤もエコで地球を汚さない生分解されるものがよいとうわべの

情報は誰でも知るところ。

しかし、

なぜかよい洗剤は比較的値段が高く続かないというのが自分の本音でした。

本当にお金がかるのでしょうか、考えてみたいと思います。

 

 

洗濯とは

・洗濯とは酸化した汚れをアルカリ性の水で汚れを落とすこと。

 

洗剤の何が環境に悪いと言われているのか

・界面活性剤が生分解しにくく、環境に悪影響を与える。

・汚れ落ちがよくなるリン酸塩を餌にプランクトンが大量に発生し

富栄養化」が起こり赤潮などを引き起こす。

 

→ 生分解する洗剤を選ぶ

→ リン酸塩を使用した洗剤は使わない

 

近年では下水処理の技術の発展、生分解しやすい界面活性剤、

 リン酸塩を減らすなどで、1960年代のようなあからさまな水質汚染

   だいぶ改善されているようです。

・界面活性剤は大豆レシチンや果汁など天然由来のもの、石油由来の合成

 界面活性剤に分けられ、PRTR法により「有害性があり環境を汚染している

 化学物質」354種類に6種類の界面活性剤があげられている。

 ・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸および塩(LAS)
 ・N,N-ジメチルラウリルアミン=N-オキシド(AO)
 ・ビス水素化牛脂ジメチルアンモニウムクロライド(DAC
 ・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)
 ・ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(OPE)
 ・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NPE)

・リスクの低い合成界面活性剤も存在するようです

 

界面活性剤とは|天然、合成、石油系界面活性剤の違いって?界面活性剤成分のチェック方法について | Ethical Leaf

 

 

洗剤はいらない?

①発泡剤、香料は不要、汚れを落とすには水をアルカリ性にすればよい。

 過炭酸ナトリウムのみで汚れは落ち、消臭、除菌、漂白効果もある、

 との情報がありました、過炭酸ソーダなどの名前で100均でも販売しています。

(酸素系漂白剤と同じみたいです)

過炭酸ナトリウムは水に溶かすと過酸化水素を発生し汚れを落とす。

 デメリットは水に溶いてから使うのでひと手間かかる。

 液体のものは手軽であるが、コスパが比較すると悪い、濃度が薄いなど

 一長一短がある。

 

www.youtube.com

 

過炭酸ナトリウムとは?3つの特徴と漂白の仕組みを解説|カガクなキッチン

 

 

 

 

 

 

洗濯マグちゃんについて

数年前に消費者庁から景品表示法に引っ掛かるとのことで報道されました。

水道水がアルカリイオン水に変わる、洗剤と同等の洗浄効果、

などが問題と思われますが、マグネシウムを水に溶かすとアルカリに傾くかも

しれないですが、アルカリイオン水に変わるわけではない、

アルカリの力だけでは洗剤と同等までとは言えないということらしいです。

知人がマグちゃんを使ったところ、若干ニオイは残る気がしたそうです。

汚れが全く落ちないという訳ではないので、冬場の汗をあまりかかない時期

に使うなどはどうでしょうか。(皮膚が弱く洗剤が苦手な方はよいのかも)

お湯で洗う、量を増やすなどで洗浄力を高めるという動画もありました。

自分は少し洗浄力が心配かなという印象でした。

洗剤との併用もあまりお勧めしないとの意見もあったので、

気になる方は調べてください。

(洗濯機を汚さないというメリットもありますので、自分の工夫次第?)

 

 

環境によい洗剤は何か

生分解が早い洗剤と言えば石鹸成分の洗剤です。

比較的環境に優しいことは間違いないのですが、石鹸成分は洗濯槽に残りやすい

というデメリットもあるようです。

比較的安価なものを調べてみました。

 

成分

洗浄助剤(ソホロースリピッド)、アルカリ剤(炭酸塩)

水軟化剤(クエン酸塩)、pH調整剤(炭酸水素塩) 

・炭酸塩、クエン酸に独自のソホロという洗浄成分を追加した洗剤

 

 

成分

純石けん分(99% 脂肪酸ナトリウム)

 

 

セスキをプラスした洗濯用洗剤

成分

アルカリ剤(炭酸塩、セスキ炭酸ソーダ)、漂白剤(過炭酸ナトリウム)

アルカリ剤

 

 

成分
水・パーム核脂肪酸K、オレイン酸K、なたね脂肪酸K

 

ずっと使うなら4Lがお得、フローラルの香りで少し成分の違う「そよ風」

もあり

 

 

すすぎ0回洗剤

成分

界面活性剤[16%、高級アルコール系(非イオン)、

ヤシ油脂肪酸アルカ ノールアミド]

香料(ラベンダー精油・ホオリーフ精油ベルガモット精油等を使用)1%

海洋タンカーの事故処理から生まれた洗剤、おしゃれ着にも使用でき、

家庭の多目的洗剤としても使え、すすぎ0回。

 

・こちらは少し高いですが、毎日65L、8mlで1か月半使えます。

 

・値段の高いものであれば、よい洗剤は探しやすいと思います。

・優しい洗剤は重曹のような過炭酸ナトリウム系か石鹸系かの2通りに

 大きく分かれており、セスキやクエン酸、独自の洗浄成分、精油など

 を各社で工夫してプラスした商品が多いようです。

 

まとめ

わたしは洗濯を毎日するのが清潔でよい事と思っていました。

環境に優しい洗剤を使おうとも水を使えば地球を汚しているのですね。

とは言え、掃除や洗濯をしない訳にもいかない…

せめてやさしい洗剤を使って環境を守る努力を少しづつでも

やるしかないです。反省・・・

 

 ちなみに、食洗器を使っている自体でエコではなさそうですが、

 食洗器の洗剤は使わなくても大丈夫です。あら汚れを取り、

 お湯とミストで落ちます。(高いし)